株式投資では、投資対象を探す事が必要なのですが、ではどんな会社を選んだら良いのでしょうか。
「企業の成長性を調べて買う」
もちろん、それでも良いのですが、もっと具体的な「数値」を根拠に株の売買ができれば、より確実性が上がります。
株式投資5年目のトレーダーがベストセラーの書籍でもる「賢明なる投資家」ベンジャミングレアムに出会ってから何が変わったか、体験談を紹介します。
投資経験5年目株式ファンダメンタルトレーダーのおすすめベストセラー本
投資経験は5年目の株式投資家です。過去5年間におけるマイナスはありませんが、今年は大マイナスになりそうです。
使用しているのはファンダメンタルズでボトムアップ型の投資をしています。
ボトムアップといっても、企業分析優先でマクロの分析はほぼ放棄しています。
これまでは、「賢明なる投資家」ベンジャミングレアム著など100冊ほど読んでいました。
「賢明なる投資家」を読もうと思ったきっかけは投資の引き出しの少なさに悩んでいた
本を読んだ当時は投資の引き出しの少なさに悩んでおり、投資したい銘柄が一切見つからないという状況に陥っていました。
そのため、投資の本を100冊は読もうと決意し、ファンダメンタル・テクニカル双方の手法にこだわらずたくさんの本を読みました。賢明なる投資家は、その中の一冊です。
この本の魅力としては、ウォーレンバフェットの師匠であるベンジャミングレアムが書いた本であり、かつ100年前に書かれた本でありながらいまだ評価されているという点があげられます。
投資本というのは、出版前には有効だった手法が出版後にはその手法が広がってしまい、有効ではなくなるということが頻繁に起こります。
賢明なる投資家に書かれたバリュー投資の方法は、出版から100年たった今も大暴落から大暴騰まですべての期間を通して有効で、私もこの本の手法を用いて市場平均を超すパフォーマンスを得ることができました。
ベストセラー「賢明なる投資家」はベンジャミン・グレアムのバリュー投資
バリュー投資本の「賢明なる投資家」はウォーレンバフェットの師匠であるベンジャミングレアムによって書かれた100年前の本です。ウォーレンバフェットは、本に書かれたバリュー投資の手法を、あらゆる投資本の中で唯一合理的な投資法と統括しています。
内容を見ると合理的である理由がよくわかります。バリュー投資の手法は、企業価値を計算し、企業価値に株価(価格)が近付くまで持ち続けるという手法なのですが、企業価値のように具体的な数値で表せる投資法は他にはみたことはありません。
テクニカル分析でも一応数値は扱いますが、バリュー投資と比べてしまうと根拠は薄弱に思えてしまいます。
投資手法のほかにも、大暴落時の考え方についても記載されています。ベンジャミングレアムが、大恐慌の教訓からバリュー投資を編み出したことから、大暴落に非常に強い投資手法であるといえるでしょう。
「賢明なる投資家」本を読んで投資スタイルに変化
この本を読んでから投資スタイルはガラッと変わりました。いままでは企業の成長性を考えた投資スタイルをとっていたのですが、この本を読んでからはよりバリューな投資対象を探すようになりました。
たとえば任天堂といった割高だけれども世界人口の増加に伴い成長していくだろう銘柄よりも布団屋といった成長性なく多くの人に見捨てられた故に割安な銘柄といったようにです。
また、影響を受けた部分で一番大きかったメリットは、自分の投資手法に自信を持てたということです。バリュー投資は、非常に合理的な投資法です。それは大暴落が起きても有効なので、自身のパフォーマンスが思ったよりよくなくても頭がパニックになるということはありません。
デメリットとしては、割高だけれども成長性は著しく高い銘柄への投資ができなくなってしまった点にあります。
これによって非常に大きな利益を得ることができなくなったと考えています。
株式投資初心者に向けてアドバイス
初心者が投資で一番気を付けるべき点は、期待値のわからない投資は絶対に行わないことです。様々な投資手法が編み出されていますが、いずれの投資法でも、成功した投資家は自身の投資手法の期待値がわかっており、理論上は損をしないポイントでエントリーしています。
期待値がプラスかつ最も有名な投資手法はインデックス投資ですので、期待値がわからなければインデックス投資をおすすめします。私は投資で年初来マイナスを経験したことはありません。これは、期待値のある投資法しかとっていないから実現できています。
インデックス投資以外で期待値のある投資法が知りたければ、投資本を100冊読むことをおすすめします。